クールなボレーヤーと熱いストローカーの話。

ー”I read about this study where they followed people that had won the lottery and people who’d become paraplegics. We’re led to believe one would make us euphoric and the other suicidal. The study showed that within six months, once they’d more or less gotten used to their new situation, they were fundamentally the same as they were before.”

「人には生まれつきの性格がある  宝くじ当選者と半身不随になった人の比較研究で 普通前者は天国で 後者は地獄だと思うだろ? でも研究の結果6ヵ月後 新しい状況に慣れてくると両者とも同じになる 元来陽気な人は車椅子でも陽気 ケチなやつはリッチになってもケチってわけ」



元来ストローカーなやつはテニスをやってもストローカーってわけ。

元来ボレーヤーなやつはテニスをやってもボレーヤーってわけ。

元来シングラーなやつはテニスをやってもシングラーってわけ。

元来おめでたいやつはテニスをやってもおめでたいってわけ。


生まれつきの性格がプレースタイルに出てくる(かもしれない)件。

今日は朝早く起きて近場の埼玉(理事長んちが埼玉県境の地域だから)にシングルスに行ってきた。

とある理事長ファンのJOPPERが年齢はエアケイと同学年なのに脱サラして一般のシングルスの試合を回っている夢見がちなおめでたい人で、自己紹介で県体なんちゃらって話題が出てきた。

「イ○○クテニス部(エアケイの母校)だったりする? 」

と、喉まで出かかったが、やめておいた。あの学校はおめでたい子どもを量産するタイプの学風で、かつて埼玉県内の大学の研究所に勤務していたとき、新入学生から友だちの悩みで聞いたものだった。「母さん、だってあいつイ○○クなんだぜ? 」とかいうセリフが必ず出てくるのである。

のびのび育って好きなこと、する。勉強したきゃすればいいし、園芸やりたきゃやればいいしさ。

そんな感じ。

今日のシングルスの試合は対戦相手の女性が急に来れなくなり、2時間みっちり練習。

JOPPERだから一通り打てるんで、練習付き合ってくれることになった。

理事長のテニスだから突っ込みどころ満載なわけだけど、

「テニスのアドバイスなんか話半分で聞き流したほうがいいんですよ〜」

とか、エアケイみたいなことを言っていた。

全部は練習する時間がないから、理事長は、サーブとストロークがやりたい、と、言った。

「ストローカーですもんね。普通はボレーヤーかどっちかしかできないんですよね。」

とのこと。

いや、そうじゃなくて、それしかできないんで。ストロークしか、できないんで(笑)

「全部できる人なんかいないですから。みんなフェデラーみたいなオールラウンダーみたいになりたいんですよ。そういう人みんな中途半端ですもん。」

神和住純さんが、「ストロークは苦手。」と言っていた。

ボレーは世界レベル。

純さんに習ったから、フォアボレーが理事長は、うまい。


「なんて言われたんですか? 」

ネット前でテキトーに流してたらつかまって、つきっきりで「今こうやって動いているのを、そのまま動きながらラケット出せ。」と言われた。

「ラケット出せ? 」

なんのためにラケットあるか知ってる? て(笑)

「体だけで当てに行ってました? 」

それ、それ(笑)

「それでも返りますからね〜」

そういうこと。

「ストロークは? なんて? 」

ボレーやらない、よくいる両手打ちの女子選手、て(笑)

レベルスイング云々は、話するの面倒だからスルー。


ストロークは、最近ではボールが伸びてくれてたみたいなので、フォーム云々よりも打点に入りたいかな。

「この運動できますか? 」(やってみせる)

できるとおもいますよ。(やってみせる)

「逆もできますか?  」(やってみせる)

できるとおもいますよ。(やってみせる)

「例えば、こんなふうに回ってきたりできますか? 」(やってみせる)

できるとおもいますよ。(やってみせる)

「もっと速くできますか? 」

できるとおもいますよ。(やってみせる)

「はえー。」

で、なんなの? (笑)

「打点に入るフットワークです。」

あー、うちのエアケイがいつもやってみせるやつね(笑)

こんな形で走ってるよね(やってみせる)

「シングルハンドでグリップ厚い人ですか?  」

そう、そう(笑)

「自分の両手打ちのラケット持ってやってみてください。」

さっきの運動ね。(やってみせる)

「じゃー、手出しで球出しやりますよ! 」

どんどん出てきたボールを打つ。

お!

なんか、もうすぐ殻が破れそう。

「今、自分で自分の殻を破ってますよ! 」

えー?

「ひょっとしたらすごく強くなるんじゃないかなぁ…両手だし…」

なんてまた、エアケイみたいなことを言っていた(笑)

「ひょっとしたらテニス歴1年ぐらいですか? 悪い癖もないし。」

おい😅

3年目です。

両手打ちは丸1年だね。

本格的にやりだしたのは去年だから、1年と言われてしまえば、1年になるね。

「本流ですね。ストロークは時間かかりますよ。普通は10代で身につけておかないと。」

普通は(笑)

「理事長さん体格いいし運動神経いいから可能性ある。」

でしょう(笑)

「女性は腹筋が弱いから厳しい。」

普通は(笑)

「体格に恵まれてますね。」

そう、そう(笑)

「なんでテニスやられてるんですか? なんか、もったいない…」

おい😅


で、サーブ。

去年1年じゅう練習したのに意味がなかったサーブ。

いまだに打てないサーブ。

トスが違う気がしてる。

と、いう話をして、練習に突入。


「トス、うまいですね〜」

と、いきなり言われる。目がマジだった。

マジ? うまいのコレ?

「うまいです。そのへんの男よりうまい。」

高くも上げれますよ。(調子に乗る。)

「すごい…トスの練習したんですか? 」

1年じゅうやってました。スピンサーブのトス(笑)

「それスピンサーブのトスです。」

だから、打てないんです。もっと前にしたら打てる時ある。

「このへんに落ちるように狙ってトスできますか? 」(コーン置く)

できるとおもいますよ。(やってみせる)

「うまいんですよ。落ちてくる時に自分が打ちたい場所を打ってみてください。」

やってみますね。(やってみせる)

なんと

すごい勢いで飛んで伸びた㊗️🎾✨

「それスピンサーブなんですよ。ボール伸びてます。こういう回転です。伸びると相手が押されて返しづらくなります。」

じゃあ、自分の練習は間違ってなかった?

「なにごとも段階を踏まなければいけないので。」

段階、飛ばした? あたし、やりたいサーブの構えがあるんだけど。

「なんですか? 」

こんな感じに構えたいんだけど。(やってみせる)

左腕が地面と垂直に壁になって欲しいんだけど。(やってみせる)


「今やってるじゃないですか。」(笑)

だいぶ右肘が下がりません?

「そういうもんなんです。もっと胸張れますか? ぐいっと肩甲骨を締めれますか? 」

できるとおもいますよ(やってみせる)

「そのまま打ってみてください。」

やってみますね(やってみせる)

飛んで伸びた㊗️🎾✨

トス、自分が思ってたより全然もっと前ですね〜

「いや、前じゃないんですよ。これが普通なんですよ(笑)」

うーん。ベースラインに落としてましたからね(笑)

「じゃー、もっと高くトスして、さっきみたいに構えてから落ちてきたところを打てますか? 」

できるとおもいますよ。(やってみせる)

スゴい感じで飛んで伸びた㊗️🎾✨

「あとは練習ですね。」


そんな感じで、ナチュラルスピンサーブ完成。

結局のところスライスサーブではなく、自分が今いちばん近いところにいるサーブを見つけてもらった。

この暢気なJOPPERが言うには、

「スライスサーブはもっとタメてスルドく打つんですよ。もっとヘッドを走らせるスピードが必要になります。こんな感じなんです。」(やってみせる)

確かにスゴいんだけど普通だし、やって見せてもらっても理事長にはサーブ苦手意識があるから、もう本当に興味がなくなっていた。

貪欲さとか、ゼロな感じで。

しかし、トスうまくなるもんだねえ。まさか人様から褒められるとは。

打てるならタメる時間が作れるし重力が使えるからトス高いのは全然アリなんだそうです。

「ボール落ちてくるのを待ってる間に勝手にエネルギーが貯まるんですよ。地面を蹴るのをやめてみるのは。」

神和住純さんにもストロークで言われたので、理事長は、覚えていた。蹴った勢いで打とうとしてるからパワーが全部、逃げちゃう。

「最初やってたみたいに気合い入れない練習で打ってみるとか。」

「この構えから打ってみるとか。」(やってみせる)

もろ一本背負い式であった。

一本背負いですか? (笑)

「柔道やられてたんですか? 一本背負いは柔道やってないと(笑)」

でも一本背負いじゃないですか?

「だいたい、一緒です(笑)」

そか。体育の授業で柔道か剣道の選択あったよね。

そんなこんな言いつつ、なんとなくわかってきた。

このJOPPERが言うには、

「テニスに囚われないで自分の運動神経でやったほうがいいと思いますよ。」

「テニス強い人ってテニスしか知らない人が多いから。」

「足速かったり背が高かったりしたらサッカーやバスケットボール、やりたいですもん。」

つくづく、暢気な人であった。

女性は腹筋が弱いとか体幹が弱いというハンデがあるから身体に負担がかかるため、スライスやフラットになるのは合理的な判断だ、とかいう話をしていた。

理事長さんは本流ですね、と、いう。

ラケットを両手で持っているからです。両手じゃないと打てないんです。

「身長あるし足が速いから、自分がラクなら、アリだと思いますよ。」

手が長いから。

「走らされても大丈夫なら、いいボール打てれば。」

さいきん伸びるんですよ。

「伸びてましたよ。」

今日はハードコートだから。

「ふだんハードコートですか? 」

オムニ、ハード、遅い人工芝(笑)

「ハードコートでの練習は、あまりススめないんですけどね。」

速いコートは難しいから。

「おかしなフォームになりやすいです。ハードや速いカーペット。当てるだけで返るからカウンターになったり。」

あー、わかる、わかる。

「遅いコートはフォーム作りに良いと思いますよ。」

どういう意味?

「フォームが固まってないから、すごいなと思って。」

あーー(まだ固まってないわけ? )

「よく打てますね。」

両手で、持ってるから(笑)

「もっと腰から回れば、すごく良くなるとおもいますよ。」

アガシのバックハンド。

「あのイメージなんです。テイクバックでラケット引っ張りましょうか。」

有名なアガシのバックハンド。


常に腰から回って最後にラケットが出るのがいいんだけど。

「このほうが脱力するから疲れないんじゃないでしょうかね? 」

慣れたら、そうなるかも。

すーごい横を向いてるよね。

日曜日に遅いインドアで練習があるから、楽しみにしてる。

これで自分の課題は自分でわかったから、コツコツ練習です。

楽しかった。

試合はやれなかったけど、戦略アドバイスよりショット練習ができたから良かったと思う。

しかし、47歳で一般。

好きな人は好きなんですね。

本人のプレースタイルはカウンターだそうです(笑)

理由は、「疲れないから。」

他のこともできるんだけど、カウンター取りに行くラドワンスカやケルバーみたいなテニスをやっているようです。

ゆくゆく、やってみたいテニスだよね。

しかし理事長、パワーがないが回転があることがわかった。

よかった。