10万分の1が、1分の1になる。 これが、きずなをつくる。

みなさんは、
「出会わなければよかった出会い」を感じたことがありますか?
思い出すと悲しくなる。思い出すと寂しくなる。それどころか腹立たしくなる。悔しくて悔しくて、ラケットも折ったし、ベッドのスプリングが壊れるまで殴って、手も痛いし泣きたくなる。
そんな、テニスとの出会い。
その出会いに意味はあったのかどうか。
ちょっと思い悩むこともあると思います。


【なつける】こと

星の王子さまで印象的なのは、王子さまとキツネの一節。
そこでは二人の繋がりが作られますが、ちょっと変わった絆のつくりかたなんです。

それがトップスピンの理事長みたいな感じなんです。

「きみ、だれ?」と王子さまはいった。「とってもかわいいね・・・」
「あたし、キツネ。」とキツネはこたえた。
「こっちにきて、いっしょにテニスしようよ。」と、王子さまがさそった。「ぼく、ひどくせつないんだ・・・」
「いっしょにはテニスできない。」とキツネはいった。「あたし、きみになつけられてないもん。」
「あ!ごめん。」と王子さまはいった。
でも、じっくりかんがえてみて、こうつけくわえた。
「【なつける】って、どういうこと?」

「もうだれも忘れちゃったけど、」とキツネはいう。
「【きずなをつくる】ってことだよ・・・」
「きずなをつくる?」
「そうなの!」キツネはいう。

「あたしにしてみりゃ、きみはほかの男10万人と、なんのかわりもない。
きみがいなきゃダメだってこともない。
きみだって、あたしがいなきゃダメだってことも、たぶんない。
きみにしてみりゃ、あたしはほかのキツネ10万匹と、なんのかわりもないから。
でも、きみがあたしをなつけたら、あたしたちはお互い、あいてにいてほしい、って思うようになる。
きみは、あたしにとって、世界でひとりだけになる。
あたしも、きみにとって、世界で1匹だけになる・・・」

「わかってきた。」と王子さまはいった。

トップスピンで球出し練する、っていうことだね!


人との繋がりはこうやってできていくんですね。
10万分の1が、1分の1になる。
これが、きずなをつくる。人とつながるってことなんです。


きずなをつくる意味

「あたしの每日、いつも同じことのくりかえし。
あたしは顧客を追いかけ、上司や部下はあたしを追いかける。
顧客はどれもみんなおんなじだし、上司だって部下だって、新入社員も、だれもみんなおんなじ。
だから、あたし、ちょっとうんざりしてる。


でも、きみがあたしをなつけるんなら、あたしの每日は光があふれたみたいになる。
あたしは、ある足音を、ほかのどんなやつとも聞き分けられるようにある。
ほかの音なら、あたし、穴ぐらの中に隠れるけど、きみの音だったら、はやされたみたいに、穴ぐらからとんででていく。

それから、ほら!あの向こうの小麦畑、見える?
あたしはパンを食べないから、小麦ってどうでもいいものなんだ。
小麦畑を見ても、なんにも感じない。それって、なんかせつない。

ジョコビッチなんか小麦アレルギーなんだよ? 何食べてんだと思う?

でも、補欠くんのウエアーってテニスコートの晴れた空と雲の色、デコターフの青と白の色。だから、あたしにとってのベースラインは、すっごくいいものに変わるんだ。それに、HIDEのシューズやウエアーってテニスボールの、真っ黄色なこがね色。だから、テニスボールは、すっごくいいものに変わるんだ。


きみらがあたしをなつけたら、だけど!
小麦畑はテニス色だから、あたしはきみのことを思いだすよ。
そうやって、あたしはテニスにかこまれて、毎朝トースターで食パンを2枚焼くし、晴れた朝の青い空と白い雲を見てデコターフをイメージするし、風の音をよく聞くようになる・・・」

キツネはだんまりして、王子さまをじっと見つめていった。
「PLEASE・・・あたしをなつけておくれ!」

きずなをつくると、日々が彩られ、光が照らされる。
その日から一転、每日がおなじじゃあなくなるんだ。
それはそれは素晴らしいことだよ。


長いようで短かった4月〜10月のナイター2017シーズン。

今季いちばんの思い出は、もちろん補欠くんとHIDE。

ほとんど練習できなかった中で、HIDEと補欠くんが10月のディアドラカップに出たことだ。


HIDEが初めて水郷スピンに来たとき、みんなが上手くて楽しい✨ って言って、久しぶりのテニス、就職で上京してきて葛飾というか小岩に住んだりして、トップスピンのメンバーは、自分たちが足立区に住んでたくせに、ハラハラした。

「HIDE、おまえの住む街は色々ある。詳しくはマツコデラックスに聞いてくれ。」

みんな、優しいから感情移入。

テニスやりたいのはわかるが、まずは会社の人たちと仲良くなりなさいね。

理事長もそうだったから、わかる。

体育採用、キャラ採用枠で、滑り込んだ気がしている。

そのあとシングルスのサークル対抗戦に誘ったら、HIDEに声かけたら「行きたいです」と。

東京は狭いがテニスコートは僻地にある。

つまらない? 新入社員生活に潤いを保つため、HIDEに入れた休日のテニスの予定は雨で流れ続けた。


その直後ゴールデンウィーク

補欠くんが研修期間中に平日ナイターに参加。

やはり初めてエアケイと打った日

ベースラインを走り回り、

腹筋つりそう、というか、絶対どっかツッて、悶絶🎾🤣

楽しいから打っちゃうんですよね〜〜🤣

あと、見てます✨

試合直前の理事長のボレーボレーを見ながら今後について、おしゃべりし、テニス歴てきに理事長のボレーミスをなくすには、僕の場合は基礎から段階を追って練習しました、とかいう練習方法を教えてくれた。

すごく優秀な体育会に所属していたから、先輩も同輩も後輩も優秀。

「ぼくはずっと友だちにバカにされてきましたから。友だちは本当に上手いです。」

と、悩んでいた理事長に乗り越え方色々と教えてくれました。

好きこそものの上手なれ

そんなHIDEと補欠くんが、お盆スペシャル全員集合に参加できたのは良かった。

これで無事に「テニスで飯が食える」。

もちろん、この夏はトップスピン廃部をかけた大きな勝負が、あったからね。


理事長は、テニス連盟の理事をやることで、とんでもない苦労をしてきた。

それでも続けられるのは、

自分が練習したいから

だ。


つい最近、google+に動画を載せたら、理事長は昔、勤務していた立川の研究所のポスドク女子から聞いた。

えつこさんが壊れ始めた

えつこさんが狂ったようにテニスを反復練習している、と。


水郷スピン道場破り(仮)クンに相談した最近、

「反復練習でテニスは上達するんだから、何も間違ってないですよ。」

と、

さらっと全肯定された。

日本の大学テニスのてっぺんで練習してた男。

補欠くんも同様、てっぺんで揉まれて本物を見た男。

挫折を知る男。

水郷シングルスピンマッチ練習(道場破り〜メンバー全員倒せばコート代無料〜)は、

HIDEと補欠くんのために企画した。

基礎練もやらなきゃいけないけど、その前に試合勘を取り戻さないと。

勝負になると、強いか弱いか。

テニスは、ショットや技術が難しいあまり、練習やりすぎるディスアドバンテージが、そこにあると思う。

もっとシンプルに、勝負。

そんなときは、女子ひとりで毎回、勝負してる理事長の身になって…

っても、むりだよな。

今年も、ありがとう。

なかなかコートが当たらないけど、さわやかヤングくんの丸一周年記念ができることになりました。