「何をすればいいの? 」「何よりも忍耐がいるね。」

さいきん出番が多い

「飼いならす」と言う意味を知らない王子様は、その意味を狐に尋ねると「絆」について教えられる。狐によると、「飼いならす」とは「仲良くする事」。今の時点での狐と王子様は通りすがりの他人の関係。しかし、「仲良くする」して、ついには離れられない関係になると、お互いにこの世ではたった一人の関係になる。もし、王子様が仲良くしてくれたら、狐にとってお日様に当たったみたいに楽しい気分になり、王子様の足音を聞くと音楽でも聞くように楽しい気分になるという。王子様は、友達を見つけたり知らない事を知る為に、時間がないので仲良くできないと応える。


こちらトップスピンの王子

さいきんの日記に

「補欠くんは仕事で休み、イシカワ王子は友達で休み」

という表現をしたら、

「友達で休み」

について解説を求められた。

そんなこと、あたしに聞くなよ…笑


「飼いならしたものしか学べない」

「何よりも忍耐がいる」

「友達を売っている店はない」

「じゃあ、どうしたらいいの?」

「先ず、少し離れて球出しする。

言葉と言うのは勘違いの元だから。

辛抱強く毎日少しずつ球出しする。

そしたら、ついにはペアを組める日が来る。」


こんな感じで年末年始のサントピアに一緒に出ようよとメンバーに声かけるも、東京で寝正月なやつが数える程度しかいない。

お正月の三が日に一人暮らしで都内でヒマ〜

っていうタイプが今年はいない。

「年忘れのダブルスは王子と出たいな。」

王子たぶん、試合大好きなヤツだよね。」

「誘えば全部くるタイプだよね。」

「理事長は王子の予定は知らないの? 」

とか、ひとりごとが増え始めた。

なので、王子に予定を聞いてみた。

なにしろ王子には友達が多い。

テニスのコーチしてたから、テニス仲間もだし、営業マンだから普通に友達が多い。

彼女募集中なだけあり、友達づきあいに手を抜かない。

友達になりたいタイプ No.1 なタイプである。

クリスマス後の大晦日前のデリケートな日程にガチな男子ダブルス大会がある。

彼女募集中の王子にとって、どんなミラクルが起きる可能性も否めない。

王子は、ダブルスに出たい。

ペアがエアケイじゃなくても、ダブルスに出たい。

だがしかし、その日の予定を今決めるのは…

要検討

「水郷シングルスピン道場破り(仮)クンに会ったときに誘ってみようかな。」

「道場破り(仮)クン、おれのことが嫌だったらハッキリ断るタイプだよね? 」

「おれ、がんばって誘ってみるよ。」


おれ、今日は真面目だよ

かつては自分が、

オッさんにダブルスのペアに誘われて色々あったクチなわけ。

立場が変わって、自分が誘う側のオッさん。

ガチ練で闘った相手だし、道場破り(仮)クンはテニスへのモチベーションが高く、

即答でOK。

断られなくて良かった。

断られてたら理事長を誘って年忘れミックスで苦しむ羽目になるところだった。

こんな2人の出会いはシングルスのマッチ練習でした。

※5‐0~まくられて●5-7でエアケイが負けるわけだが、審判をしていた王子と理事長は、試合を見ながら、おしゃべりをしていた。

王子 「エアケイさん、別にシコラーじゃねーじゃん。」

理事長「ぎっくり腰でシコるの疲れるってよ。」

王子 「いい攻めですよね。道場破りがミスってます。」

理事長「ミスってんね。」

王子 「まくってきましたね。(5‐4まで追い上げられる)」

理事長「男子でこの展開めずらしいね。女子よくあるけどね。」

王子 「エアケイさん、まくられ負けするタイプですか? 」

理事長「腰が痛いからこのあとミスで終わるのかも。動きがヘンじゃん。」

王子 「ハンデありますかね? エアケイさん普通の人の3倍くらい体力ある。」

理事長「都合のいい時だけ使える体力。テニスしてる時だけ出てくる体力。」

王子 「そんなん、あるんですか! 」

理事長「ある、ある。王子もオッサンになったらわかるんじゃないの?」

王子 「おっと、5-5です。」

理事長「これエアケイの負けだわ。やっぱり4ゲームじゃ、わからないのよ。」

王子 「4ゲームの練習じゃ、わからないですよね。」

理事長「わかんないね。」

王子 「4ゲーム先取だと、エアケイさんの4‐0勝ちでしたね。」

理事長「恥ずかしいねえ。」

王子 「道場破りが途中で闘い方を変えましたね。」

理事長「よく見てなかった。フォア×3、バック×2、だった? 」

王子 「エアケイさんのミスが増えて、道場破りのミスが減ったんじゃないですか? 」

理事長「道場破りクンはアウェーだから。」

王子 「ぼくがキャンセル待ちですよね。」


実際には、水郷シングルスピン道場破り(仮)クンは、HIDEと補欠くんのシングルスのマッチ練習をしてもらうために頼んで来てもらったようなものである。

「最低でも迷惑をかけない程度には打てると思います。」

とか言うので、こいつはきっと、普通に選手だったやつに違いないと思い、いろんなことを聞いてみた。

めっちゃ話が弾んで、ものすごく練習してるというので、エアケイの古くからのシングルス練習会に出入りしてる若者の一人かなと思って、エアケイが知ってるかもと言い出し名前を検索したらヒットした、っていう流れだったもので、じゃあ、最低でも5試合は出来るでしょう~☆彡

という流れで、みんなと試合してもらう代わりに、全員倒したらサプライズでコート代無料。

ただ

またコイツ。HIDEに負けちゃうんだもんなー。

フェデラーの真似してる大阪の子なんで。

フェデラーの真似も、やり続けると、HIDEぐらいまで強くなれるわけで。


あとでエアケイが言ってたのは、このときの試合は、

「道場破り(仮)クンのほうが一方的にミスするから最初の5ゲーム取れただけ。」

だ、そうだった。

あとで道場破り(仮)クンが言ってたのは、

「ミスが出るから、途中で打つのをやめました。」

ちなみに、道場破り(仮)クンが言ってることと、補欠くんが言ってることは、同じである。

同じだし、やってることも同じだ。大学の体育会って最近そうなの? っていう考え方。

違うのは、フォームと球質なんじゃない? あとテニス歴だよね。

HIDEはカウンターだから、足も速いし、スピンはオカズにされるんじゃないのか? と、いうのが理事長の考え方です。

とにかく、テニスは疲れないのが勝ち。

「無理しないでフォアでもスライス打とうよ。」という、いい見本だよね、と思う。